ancient & modern

都市に住む現代人の精神がゆがんでいて、自然に暮らす太古の人々の精神がおおらかだったと考えるのは、単純すぎる発想なのかも。


洋の東西を問わず、ほとんどすべての民族が刺青やボディピアスの歴史を持っている。現在も伝統文化として身体改造の習慣を続けている民族もある(幼児への割礼など、人道的、衛生的な問題を抱える風習もあるが)。何千年か前、人類が世界的に刺青を背負っていた時代があったのかもしれない。


大自然とともに暮らしていた人類の多くが、身体改造の風習を持っていたということは、彼らの精神もまた現代の人々のようにストレスと不安に満ちていたのではないか。ままならない大自然に対する恐怖や、いつ死ぬかわからない危険や病気と隣り合わせの一生。もしかしたら部族間の争いや部族内の権力闘争といった社会的なストレスも大きかったのかもしれない。


(「逸脱した精神にあわせて、身体を改造する」から発展して)