A.T.field spreading

日本ひきこもり協会



「ひきこもり」という病気


ひきこもりは全国で32万人(H16年時点)と国は推計しているそうだ。
http://www.mhlw.go.jp/seisaku/2010/02/02.html
年間自殺者数の10倍もいると見るか、母子家庭の4分1しかいないと見るか、多いとも少ないとも言い難い人数。そんな微妙な人達のために、国を挙げて支援をしようと言う政策が、事業仕分の餌食にならないわけがないと思う。
で、上の厚生労働省の支援策をよーく読むと、支援する組織に「精神福祉施設」が含まれている。ひきこもりには一部、精神を病んでいる人がいると国が認めているってことだ。


ひきこもりの中に、精神を病んでいる人が少なからずいると指摘する医師もいる(例えば統合失調症)。また、ひきこもり者に対するある調査では、55%が何らかの精神障害を経験したことがあったそうだ。具体的には不安障害、気分障害、物質関連障害、間欠性爆発性障害、、、そりゃ、ひきこもりたくもなるわな。
http://diamond.jp/series/hikikomori/10008/?page=4


今月には国(厚生労働省)からひきこもりの取説対応ガイドラインが発表になるそうだが、その中で「ひきこもりは、メンタルヘルスの問題」と明言されているらしい。将来的には精神障害かパーソナリティ障害の一種に分類されるかもしれない。
さて、それがひきこもってる人本人にとって良いことなのかどうかは、微妙。国策として社会復帰を支援してくれるのはいいが、本人は、一生ひきこもっていたいだけかもしれないから。


<本日の教訓>
ときとして、周りの人の「穏やかな無視」は精神的にまいっている人にとって一番のやさしさであることだってある。

Who was a quadrophenia?

@寺町二条角



さらば青春の光


ここ(→)は、Mondo Grosso大沢伸一さんが、80年代末(*1)、バンドをやりながらバイトしていた店。
当時はバーだったけど、10年ぶりに前を通ったら下北沢風雑貨屋になっていた。大沢さんはカウンターの向こう側でバーテンダーやっていた。
バンドはブラスセクションにトリプルボーカルという大所帯で、キッド・クレオール&ザ・ココナッツスカパラダイス・オーケストラの間をつなぐような感じのスカバンドだった。モンドグロッソ以降からは想像できないけど。(*2
みーんな、こうして大きくなった。。。

*1:モンドグロッソを結成する以前

*2:ウィキペディアでもその頃の音楽活動はなぜかカットされている。公式サイトのプロフィールの自称「音楽多重人格者」はなんとなく彼の京都時代に培われたんじゃないかと思う。(http://www.shinichi-osawa.com/profile/0609/060930_149.html)80年代の京都ってモッズな街だったから。

the best of power spots in Kyoto

世界遺産と二人の打算



京都のパワースポット


京都の上加茂神社は、水系のパワースポットとしては京都随一、たぶん日本屈指の一つだと思う。
個人的にはスピリチュアルなものは信じてない、というか、いままで生きてきて、極限状態や危機的状況になっても、結局何か見えたり聞こえたりした経験をしたことがない*1。そんなわたくしでも、おー何か他の場所とは違うなーという印象を受けるスポットが境内に何箇所も点在する。古代の人達だったら、そこにお宮かお堂を建てたくなるのはもっともだな、という雰囲気の岩やら小川やら山やら森やら、、、まるでパワースポットの宝石箱や!


朝から上賀茂神社に向かったので、前日の雨で屋根の桧皮や川辺の岩もしっとり濡れたまま深い色をしていた。下賀茂神社は夕暮れの糺の森が素敵だけど、上賀茂は朝の方が気持ちいいな。
ちょうど結婚式に向かう花嫁行列が中の鳥居をくぐっていった。社殿から雅楽が聞こえてきたりして雰囲気満点で観光客みよりに尽きるシーンだったんだけど、個人的には黒とピンクのゴスロリ女子二人組みがおまいりしているのが気になってしかたなかった。
そういえば、プリキュアが初代と同じ二人組みに戻ったな。。。

*1:強いて言えば、一度だけ金縛りにあったことはある。ある夜、仕事で疲れ果てベッドで寝ていたら、夜中過ぎになんとなく目が覚めた。うつらうつらしていたら突然、ぐわぁっしと両肩に押さえこまれた。そのまま頭の方から闇の底に引き込まれるような感じがして、必死で起き上がろうと身体に力を入れたけど、ぜんぜん起き上がれない。それどころか腕や脚さえ上げることができない。なんとなく黒っぽい人影がベッドの頭側に立っていて、両腕に体重をかけて私の両肩をぐぃぐぃ押さえているようなイメージが夢か現実かはっきりしないまま目の前をよぎった。このまま闇の淵に押し込まれたら、二度と目が覚めないような気がして、気力を振り絞って、ぐゎっと上体を一気に起した。。。その後、再び普通に眠れて朝を迎えたんだけど、あれは仕事で身体が疲れきっていたのに、仕事のしすぎで頭は興奮したままという脳と身体のアンバランスな状態が引き起こした現象なんだろうと思っておくことにした。

economics of auction


ヤフオクの経済学


年末からこの1月にかけてヤフオクは活況だ。ハイ・バリュー・ロー・プライス!オークションストアでは、新品未使用のお値打ちモノが1円スタート。個人出品でも1000円スタートも目だってきた。今期の新品も続々出品中。もーこうなると海胆黒なんて目じゃねぇー。


街では冬の第2段セール期に突入。店頭価格がさらに20-30%下がるから、オークションも低価格出品傾向になるのを期待しているところ。
「レア」とか「希少」とか「××着」とか謳って高値出品してるところは入札0続出だな。検索すれば、隣に安価の今期モノ・新品未使用の昨期モノがずらっと並んだんじゃ、初心者でも引っかかりようがない。
こうなると路面のショップで買う気が起こらない。あれほどショップめぐりが好きで、週に2回は渋谷北谷界隈や原宿隠田界隈をさまよっていたのに、今は毎日即効うちに帰ってPCでヤフオクをチェキ。土日も日中は引きこもり、真夜中(オークション終了時間)になるとマウスを握り締めて左クリックに神経集中、、、といった生活にこの半年で変わってしまったwww


急激な円高のメリットもじわじわ現れてきてる。円高になると、たいてい数週間ぐらいずれて、米国で買い付けた古着が安価スタートで出品されるようになる。
古着でも、服よりも「小物」や「服飾雑貨」の類が、特に期待大。いわゆる米国古着のヴィンテージ*1ものは、日本人によって刈り尽くされてしまったけど、古着屋でも主力でないアイテム、例えば革靴、ベルト、ネクタイ、バッグやリュックなんかには、美味しいものがまだまだ見つかりそう。
革靴だと、幻の名品アランマカフィーが2万円代ででていたりする。ビンテージというまではいかないが、80年代ぐらいの未使用・微使用のフローシャイム、アレンエドモンズ、ジョンストン&マーフィーなんかだど1000-5000円で出品されている。(*2


この1-2年間、特定のアイテムのオークションを追いかけてみると、ヤフオクって景気や業界の動きをしっかり映し出しているんだなぁ、と感心してしまった。って、知り合いの美人過ぎるエコノミストに話したら、「オークションは、経済学の古くて新しい研究分野なので、経済論文も多いんですよ!」。
じゃぁ、ってんでググってみたら、ちゃんと経済論文ひっかかりました。
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/liaison/sendinfo/column/pdf/column019.pdf
ヤフオクは「英国式オークション」に「第二価格封印オークション」をミックスしたものだとか。オークションも経済心理学行動経済学?)で分析されるようになるかも。

*1:ヤフオクでは「ンテージ」で検索するのがお約束。

*2:ただし玉石混交なので、入札は慎重に。例えばフローシャイムでも米国製とインド製と日本製(アサヒ製靴ライセンス生産)が同じ価格帯で出品されていたりする。

toughness or stability

新人採用は、タフよりバランス


採用の際に、資格や語学レベルよりもメンタルタフネスを重視している企業もある。うちの会社もそれを要件にはしていないが、会社説明会なんかでは「メンタル的にタフじゃないと、辛いっすよー」と案に脅し(免責事項?)はかけている。


メンタルタフネスって言うと聞こえがいいが、昔の精神論か「ど根性」論と変わりない。うちの会社は、体育会系理系のようだ(*1)。人事部長も学生時代はラガーとして暴れていたようで、いまだに鼻の骨が折れたままくぼんでいる。役員にも少林寺拳法の達人や極真空手の使い手がいる。
タフといえば「タフガイ」とか「タフネゴシエーター」とか「ターミネーター」とか、かつてのアメリカ人ビジネスマンのステレオタイプを想像してしまう。米国人ビジネスマンにとっては、メンタルタフネス=「勝ち抜く精神力」という意味だろう(*2)。
ストレスをウィルスに喩えて、メンタルタフネス=精神免疫力と訳す人もいるが、残念ならが精神に免疫機構はついてない。もし脳の神経ネットワークにストレスフルな情報だけシャットアウトしまうような機構があったら、人生気楽な気もするが、生きていけない気もする。


メンタル面については「タフネス」より「安定性」のあるやつの方が、長い間会社の中でやっていけると思う。若いうちはタフというだけでも食っていけるとは思うが、管理職になったらタフなだけじゃね。今は、リーダー像にけっこう「寛容さ」なんかも求められる時代だから。
精神的安定性は、メンタル・スタビリティとかメンタル・バランスとも言われるけど、stabilityというとものに動じないみたいな感じもするので、むしろバランスといった方がぴったりくる。ぜんぜんものに動じない人かと思ってたら、実は単に鈍感なやつだったってのは、よくある話し。何があっても表情すら変えない人かと思ったら、実はただ無表情なやつだったってのも、ありそう。
精神の「安定」といっても、多少揺れ動くのは、精神の働きそのものだし、多少揺れることで諸々のストレスやら不運もやりすごせるというもの(*3)。ただ揺れ方が一方に偏りすぎて本人が倒れてしまったり、揺れ幅が大きすぎて周りまで揺れだしたりしないように、適度なバランスが維持されてることが大切。周りの人まで揺らして、自分がびびってるのをごまかそうとする人がいるけど、アレは迷惑だからやめてほしい。


長い会社生活の中でこれから生き残っていく人、経営まで登りつめる人には、「まっとうな人」であることが案外求められているなと思う。それだけ、いままでの会社で生き残る人はまっとうなやつじゃなかったとも言えなくもない。(*4
「まっとう」というのは、別に「真面目」とか「常識的」とか言う意味じゃなくて、人間的にバランスがとれているってことだと思う。真面目で常識的な人は悪くはないが、常識が通用しない不安定な今の時代、変化についていけない気がする。安定志向な人もダメかな。安定志向な人って、いつも不安を抱えている不安定な人だからね。


<本日の教訓>
Don't try to act tough. : 強がるのはやめなさい。

*1:社員の3分の2が理系学科出身。ゆえにコミュ能力の社内研修に力入れてます。

*2:日本企業でもメンタルタフネスを「失敗して落ち込むだけで終わらないやつ(失敗から学んで、次にチャレンジするやつ)」という意味で使っている企業もある。その企業は、北米の企業をクライアントにしている。そりゃタフでないとな。

*3:「もう死にそうー」とか言ってるやつはいっこうに死ななくて、「まだまだがんばれる」といってる人が倒れたりするというアレ。適度な「あそび」がないと、マシンは動かなかったり、壊れやすいっていうアレ。

*4:うちの人事部長による関連会社の新社長の評価が「まっとうな人だったよっ!」だったwww

swings and roundabouts

オールラウンドじゃない。



サングラス2010S/S


気が早く、2010年春夏のサングラスの件。
サングラスも相変わらずウェリントン系スクエア型のフレームは人気継続しそうだけど、新勢力はやっぱり、ボストンを筆頭にラウンド型フレームになりそうな模様。(*1


一番印象的なラウンド・サングラスは、モンクレール・ガム・ブルーの春夏もので登場した革フード付きスポーツサングラス。すでに大魔王祐真朋樹氏もご購入済みの模様。
この革フード付きサングラスは、80年代にも一度流行った実績がある(*2)。80年代の代表的な広告フォトで、黒人モデルが革フード付きラウンドフレームのサングラスをしているのがあって、ものすごいインパクトがあって格好よかった。
(右の写真のラウンド・サングラスは、上から、80年代のルネッタ・ダバ、90年頃のスウォッチ、90年代のクリスチャン・ロス)


LANVINの春夏で登場した限りなく真円に近いボストン・セルフレームのサングラスもなかなか。ウェリントン系でも比較的丸っこいレンズのタイプもあった。どちらもサンバイザーとあわせているあたりが超新鮮。石川亮くんに誰かプレゼントしてあげてほしい!カワイイかも。
http://db.vogue.co.jp/collection/show.aspx/close-up-photos/id,3598


ZOZO TOWNのバーゲンでもラウンドフレームのサングラスは、しっかり残っているので、気になる方はぜひこの機会に。
http://zozo.jp/_sale/09awopen/default.html

*1:ウェリントン系では、これまでレイバンのウェイファラーモデルが主流だったけど、昨年から80年代ステューシーの名作Frogskinsの復刻版が要注目。相当数のバリエーションモデルがリリースされた。細めのセルでフォルムもシャープなのがナイス。いくつかのコレクションでも、細セルのウェリントンがちらほら。

*2:当時はボストンやティアドロップに革フードを付けたバリエーションもあった。元々はパイロット用に風防を兼ねたサングラスだったらしい。

celebrity effect

2009年、婚活の達人



婚活眼鏡


2009年、有名人のかけてたメガネといえば、EXILEのHIROがかけてたCoal Blackの黒セルフレームが一番人気か、と思っていたら年末になって、市川海老蔵ウェリントンセルフレームに一気に注目が移ってしまったような。。。特に、自宅門前で報道陣に囲まれたときに頭に乗せていた、ハーフクリアのフレームのやつ!


どうやらVERYNERDというブランドのShorts Gardensというモデルらしい。(*1
クラシックなウェリントンよりも、シャープにアレンジされたフォルムは、ビジネスでもOKでしょ。(人事スタッフとしても推奨)
トレードマークのダイヤ型の金具が、テンプル側にしか付いていないところが、なかなか心憎い。(*2
お値段も18,690円と比較的お手ごろ!
ホームページはこちら↓
http://www.verynerd.com/products/shortsgardens/index.html


通販もあるみたいだけど、ハーフクリアの海老蔵モデルは、12月には売り切れてしまった。今月近々再入荷される予定。
目指せ「婚勝」なメガネ男子には、今年必須の縁起モノでしょう!
婚約の報告のときは、眼鏡を頭に乗せることをお忘れなく。


ちなみに、似たモデルでいいからもう少し安くのがほしいという方には、こちらをお奨め!
ShapeLのハーフトーンウェリントンモデル。
ZOZOTOWNのセールで、13,440円→6,720円で放出中!
http://zozo.jp/shop/armth/goodssale.html?gid=433641&did=&cid=234

*1:海老蔵さんは、同じモデルの色違いも持っているようだ。

*2:この金具がフレームの両端にあると、とたんにクラシックな眼鏡に見えてしまう。ビートニクな感じを出したいなら、その方がいいけど、ビジネスシーンでかけるとちょっとコスプレ臭い(体験者談)