economics of auction


ヤフオクの経済学


年末からこの1月にかけてヤフオクは活況だ。ハイ・バリュー・ロー・プライス!オークションストアでは、新品未使用のお値打ちモノが1円スタート。個人出品でも1000円スタートも目だってきた。今期の新品も続々出品中。もーこうなると海胆黒なんて目じゃねぇー。


街では冬の第2段セール期に突入。店頭価格がさらに20-30%下がるから、オークションも低価格出品傾向になるのを期待しているところ。
「レア」とか「希少」とか「××着」とか謳って高値出品してるところは入札0続出だな。検索すれば、隣に安価の今期モノ・新品未使用の昨期モノがずらっと並んだんじゃ、初心者でも引っかかりようがない。
こうなると路面のショップで買う気が起こらない。あれほどショップめぐりが好きで、週に2回は渋谷北谷界隈や原宿隠田界隈をさまよっていたのに、今は毎日即効うちに帰ってPCでヤフオクをチェキ。土日も日中は引きこもり、真夜中(オークション終了時間)になるとマウスを握り締めて左クリックに神経集中、、、といった生活にこの半年で変わってしまったwww


急激な円高のメリットもじわじわ現れてきてる。円高になると、たいてい数週間ぐらいずれて、米国で買い付けた古着が安価スタートで出品されるようになる。
古着でも、服よりも「小物」や「服飾雑貨」の類が、特に期待大。いわゆる米国古着のヴィンテージ*1ものは、日本人によって刈り尽くされてしまったけど、古着屋でも主力でないアイテム、例えば革靴、ベルト、ネクタイ、バッグやリュックなんかには、美味しいものがまだまだ見つかりそう。
革靴だと、幻の名品アランマカフィーが2万円代ででていたりする。ビンテージというまではいかないが、80年代ぐらいの未使用・微使用のフローシャイム、アレンエドモンズ、ジョンストン&マーフィーなんかだど1000-5000円で出品されている。(*2


この1-2年間、特定のアイテムのオークションを追いかけてみると、ヤフオクって景気や業界の動きをしっかり映し出しているんだなぁ、と感心してしまった。って、知り合いの美人過ぎるエコノミストに話したら、「オークションは、経済学の古くて新しい研究分野なので、経済論文も多いんですよ!」。
じゃぁ、ってんでググってみたら、ちゃんと経済論文ひっかかりました。
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/liaison/sendinfo/column/pdf/column019.pdf
ヤフオクは「英国式オークション」に「第二価格封印オークション」をミックスしたものだとか。オークションも経済心理学行動経済学?)で分析されるようになるかも。

*1:ヤフオクでは「ンテージ」で検索するのがお約束。

*2:ただし玉石混交なので、入札は慎重に。例えばフローシャイムでも米国製とインド製と日本製(アサヒ製靴ライセンス生産)が同じ価格帯で出品されていたりする。