21st Century Schizoid Man

クリムゾン宮殿の王様って誰?



自殺が増えたのは精神科医のせい、モノが売れないのは精神病のせい?



自殺者の7割が死ぬ前に精神科医にかかっていたそうだ。
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/04/20100427t13017.htm


だからといって全ての精神科医を攻めるのは間違いだろう。でも医者の非力さとクスリの効力は患者も認識しておいたほうがいいと思う。
抗うつ剤飲んで「朦朧としたまま発作的に自殺」ってのはないよ。だいたい朦朧としてるときに死ぬのは無理でしょ。まぁ、毒性の強い抗うつ薬を思いっきりたくさん飲んだら、自殺もなにも、そのまま意識がなくなって命も落とすけどね。
ダウナーで朦朧としてるときよりも、SSRIで頭がクリアになって気持ちも超落ち着いてしまっているときが危ない。このまま生きるのが「まぁいいや」から「もぅいいや」に変ったら簡単に死ねる。実際、初期SSRIプロザックは効き過ぎだった。服用開始後3ヶ月頃、多くの人が自殺している。
今も国内で好く使われるSSRIパキシルも良く効く。長年、社会不安障害だった人が数週間で別人のように明るくなる。引っ込み思案で人前に出るのがまったくダメだった人が、大勢の人と議論できるようにまでなる。。。のはいいんだけど、ときどき効きすぎて、相手と口論・激論になって、人間関係のトラブルを起すこともある。言いすぎてしまいがちになるだろう。若いころ殴り合いのケンカをしたことがない人が、一旦暴力的になると手加減を知らないというのと似ている。クスリもケンカも加減を知らないと死人が出るということだな。


話題の精神科医和田先生が「モノが売れないのは、45歳以下が統合失調気味のせい」と言っているそうだ。
http://www.j-cast.com/2010/05/02065374.html


和田先生のエモーション・マネジメントの本、会社の経費で買おうと思っていたんだが、保留しとこうかなー。
どんな優れた先生でも持論を一般化しようとして、トンデモ本著者の仲間入りというケースがよくある。セロトニン神経の先生とか、脳神経ネットワークの先生とか、脳外科医の先生とか、、、長年自分の専門領域にこもっていたために、外の世界とのインターフェースが古くて弱っているか、多少壊れるかしてしまうんだろう。よい子はお外に出るときは気をつけないといけないってことね。