an English man in California

甘えてるんですか!



丸メガネで巨匠コスプレ


80年代の音楽界のポップアイコンといえばマイケル・ジャクソン。なら、80年代のアート界のポップアイコンは?と問われたら、アンディ・ウォーホルでしょう。キース・へリングなんじゃ?いや、バスキアでしょ、といった突っ込みは、文脈上無視。
ウォーホルは50年代から活動してるし、衝撃作かつ名作は60年代に集中しているので、アーティストとしては80年代の代表と言い切れないんだけど、本人自身が一つのイコン(キャラクター)として際立っていたのは80年代だと思う。要するに白銀のカツラ(しかもマッシュ・ボブ)を着用して以降。特に日本じゃ、1983年にTDKのテレビCMに登場したので、80年代の人という印象が強いのかもしれない。その上、87年に突然死んでしまったし。。。
いくつかのコレクションでもテーマやソースとして取上げられた。CA4LAでもウォーホル・コラボアイテムをリリースしていた。この辺が昨今のボストン眼鏡リバイバルのきっかけの一つになったんだと思う。


そんなボストンフレーム復活の裏で、ここ数年いろんなブランドからリリースされているのが、ラウンドフレーム。いわゆる丸メガネ。それも黒縁の。
2008年にはPledge、SOUND GOODS(UNITED ARROWS)、今年は、few.、MARIOS、VOT by takashi kumagaiがリリースしている。
ラウンドフレームのアイコンといえば、これまた80年代を代表するアーティスト、ディヴィッド・ホックニー。大きめの黒セル・丸メガネがトレードマーク。*1 英国から米国しかも西海岸に移住したあたりが、今美味しいテイストを鷲づかみしているキャラだと言えそう。ホックニーは米国に移住してからも、服はブリティッシュトラッドなアイテムが多かったんだけど、80年代カリフォルニアな感じが上手く出ていたと思う。
VOTでは、丸メガネだけでなく服まで一式「ホックニーコスプレセット」を販売中!すばらすいです。お約束のボウタイ(蝶ネクタイ)やニットも、ホックニーが絵画に良く使う色目で80's Pop Caltureな雰囲気!


青山のクレイドルでも、黒セルの丸メガネ(セリマオプティーク?)を置いていたので、誰をイメージしてつくったのか聞いてみたら、こっちはモダンアーキテクトの巨匠ル・コルビジェこんな感じ。今春のBRUTUSコルビジェ特集に刺激されたのかも。デザイン系の人たちにとっては、ホックニーよりコルビジェの方が身近だし。メガネって「特定の機能を有する構造物」という点で、なんか建築に通じるし。あ、ブリッジがあるからやっぱり土木建造物か。
で、こんなのもみつけました→インスタント・アーキテクト・セット

*1:実際には、ボストン眼鏡もよくかけていたみたい。LANVINの2010SSコレクションに登場しした真円に限りなく近いレンズのボストンフレームもかけていた。個人的にはメタルのボストンフレームにセル巻きという今では珍しいのをかけてるポートレイトが好き。とってもゲイっぽくて。→http://www.poolparty.com/quotes/images/2007/04/29/hockneyphoto.jpg