childlike or childish

50過ぎても子供!



仕事では大人、遊びでは子供。


プライベートで子供な人と、仕事で子供な人がいる。
プライベートでは子供っぽいんだけど、仕事中は大人な人は、けっこう仕事関係者や部下・同僚からも好かれたりする。この場合は、「少年っぽい」とか「おちゃめ」とかしばしば表現される。重要なモテ要素、もしくは人望要素の一つかもしれない。
他方、仕事上で子供っぽい人は、周りから呆れられる。仕事でちょっと何か言われたら、たとえそれが正論でも(いや、正論であればあるほど)、必死で言い返したり、議論で言い負かそうとする。で逆に言い込められそうになって、「バカって言うやつがバカ」みたいな捨て台詞を吐く。子供っぽいというよりも「子供じみている」と言った方がしっくりくるかも。


中高年になってもこういう人はいる。まだ新入社員ぐらいだったら「可愛げ」の範囲で済ましてもらえるかもしれないけど、管理職クラスだと周り(特に部下)はとっても困る。
私の昔の上司(課長クラス)は、私が彼を飛ばして、担当役員に何か報告したら、それだけでむすっと半日はすねていた。50過ぎてすねる人なんて初めて見た。緊急要件が入ったときにたまたま彼が席にいなかったからだけなのに。あんたが戻ってくるの待ってたら対処が後手にまわるでしょうが。
あ、もっと子供染みた部長もいたな。被害者は私じゃなくて、私の後輩の女子なんだけど、ある仕事で彼女は欧州に海外出張した。で、帰りの飛行機が何かのトラブルで飛べなくなったんだけど、エコノミークラスに空きのある便を待っていたら、予定の日に帰国できなくなる。それじゃぁ仕事の進捗で困るので、ビジネスクラスに空き便を見つけ自腹を切って乗って帰ってきた。これって、普通は自腹切ってスケジュールを守ったんだから、褒められるてもいい話しなんだけど、、、後日、彼女が海外出張の旅費の精算をした後、その明細を見た部長が、彼女を部長席に呼び出した。で、彼女に怒って言った「管理職でもないのに、ビジネスクラスに乗るなんてけしからん!」。部長は自分がビジネスクラスに乗ったのが、部長になってからだったので、彼女が若くしてビジネスクラス体験しちゃったことが、よほど悔しかったらしい(笑)。悔しかったとしても、わざわざ呼び出してまで叱責しなくても。どうせ呼び出すなら、彼女が自腹切った分を部長自らポケットマネーからこっそり出してあげたなら、後々美談になって人望も高まっただろうに、、、*1


「子供じみた大人」に共通している特徴は、周りの人を「親」代わりにするのが上手いこと。たとえ部下でも「親」代わりにしてしまう。なんだかんだ言って、いつも世話をやかせる。仕事が前に進むかどうかより、自分がちやほやしてもらえるかどうかの方を優先する。よーするに、人に自分のケツを拭いてもらいたいわけだ。それって責任放棄じゃん。お世話する方もだんだん育児放棄したくなる。でも子供と違って、ネグレクトしたら逆上するからたちが悪い。いっそ「高齢者介護」をやってるんだぐらいのボランティア精神(と体力?)が必要だな。


やっぱり、仕事では演技でいいから「大人」の振りをしてほしい。大人は大人として行動してくれるという前提で、仕事は進めて行くもんなんだから。プライベート(遊び)のときは多少「子供」になってもいいけど。
仕事でも子供になってしまう「子供じみた大人」は、きっと子供時代にちゃんと子供をやれなかった可哀想な人なのかもしれないな。実の親に「親」としてちゃんとかまってもらえなかったから、大人になってからも周囲の人間にかまってもらおうとする。でも周囲の人は彼の「親」ではないんだから、育児のような無償奉仕の世話はしてもらえるはずもない。だから永遠に満たされることもない悶絶地獄(合掌)。

*1:後日談:彼女のお爺様という方(古人)は日本貿易史上伝説の商社マンだった大人物。その縁もあって、その後、商社から当社に来た専務に可愛がられるようになった。彼女の不遇を見かねた専務の力添えもあって、彼女は無事転職。年収は1.5倍に。勤務時間は7割に。めでたし、めでたし。。。今考えると彼女をイジメてた部長は彼女の人脈そのものに嫉妬していたのかもしれない。彼は某地方の旧家御曹司だったのだが、その人脈は地元に限られていた(地域限定セレブ)。でも彼女の方はヒューストンの石油王の奥さんとか、インドのマハラジャの息子とか、人脈のスケールが桁違いだった。→アニメの設定の話じゃないっすよ、本当に!