incapable or problem

ダメ社員と問題社員は違う。

仕事ができないダメ社員は、厳しい人から言わせれば使い物にならない役立たずかもしれないが、人事的に見ると「問題社員」じゃない。ダメ社員と問題社員は別モノだ。

ダメな生徒と問題児が、ちょっと違うのと同じ。ちびまる子ちゃんで言うと、「はまじ」はダメなやつかもしれないが、決してクラスの問題児ではない。どっちかといえば問題児なのは「藤木君」あたりだろう。
人事部からみた「問題社員」っていうのも、仕事の能力とか適性が低い人のことではなくて、人間的に問題のある人、人格がコジれた人だと思う。性格が悪いってレベルじゃなくて、ちょっと「人としてどうよ？」というようなタイプ。
問題社員は、だいたい大人気ない。その上、大人しくしてない。仕事で人からちょっと何か言われただけで、むきになって言い返したり、ピーピー大騒ぎしたりする。仕事上のことなのに、反応がいちいち子供っぽいので、周りから呆れられる。

ダメ社員の方は、これから育てようも、持って行きようもある。能力に欠けるやつは訓練すればいいんだし、適性のないやつは配置転換することだってできる。でも、問題社員は、そう簡単には行かない。
そもそも問題社員は、仕事の能力が高いことが多い。専門知識も豊富だったりする。なので、とってもプライドが高かったりする。でも、ある側面の能力は著しく欠落していたりする。で、上司がやんわりと弱点を指摘したり、勉強や訓練を進めてたりした日には、「私を正当に評価していないっ！」てなぐあいに逆切れすることも。。。
その上、問題社員は、適性の高い仕事や職場に就かせても、適応しようとしない。というか、周りの人を理由なく敵視する。だから配置転換しても、その職場に根付かないし、結局、上司や同僚からうっとおしがられて、また異動させられてしまう。。。（以降、繰り返し）
とうとう全社員が自分の敵に見えてきて、最後は自分から退職することになる。ここまで人格がコジれてしまうと会社を辞めても、やっぱり世間からも嫌われてしまうので、やがて「社会＝自分の敵」に見えてきて、ついに気が変な人になってしまうのかも。

「いわんや悪人（凡夫）おや」とは良く言ったもので、ただの凡才なら救われる道はあるということだな。なまじ能力が多少人より優れていたから、プライドやら自尊心やら自己重要感やら、変なモノノケにとり付かれることになる。*1

*1:そういえば、カツマーの人って、周りの人より有能な人が多い印象がある。勝間さんのように「昨日の自分より今日の自分が少しでも前進していること」を楽しむタイプのカツマーはいいんだけど、「毎日努力してもいっこうに勝間さんになれない」と言って、精神的にへたってしまうカツマーもいるらしい。そういうヘタレカツマーは、そもそも入口の時点で、勝間さんの流儀から外れてるよね。「目的」と「目標」の混同はなはだしい。勝間さんみたくなることを目的にしちゃおかしいでしょ。目的と目標がすっかり入替ってるよ。その時点で負けが見えてる。