the boston universality

ボストンセルフレーム



大ぶりのボストンメガネ


標準的日本人顔には、やや大ぶりのボストン眼鏡が似合うと思う。


表参道の某眼鏡専門店の店長に聞いた話なんだけど、中国人観光客は、たいていボストン・フレームのメガネを買っていくそうだ。特に香港人は必ずボストン眼鏡と決まっているらしい。そういえば、中国の大人物って、ボストン眼鏡をかけているようなイメージがあるよな。


といっても、ボストンタイプのフレームって、基本的には東洋人の顔に似合うんだけど、一歩間違うと変にクラシックなってしまうから難しい。ボストンのセルフレームは特に。ヘタをすると、香港映画の始まりから15分のところで、チャイニーズマフィアにからまれて、メガネを落として拾い上げたら、レンズにひびが入ってたんだけどそのままかけ直して、立ち去っていくマフィアの後ろ姿に向かって、「覚えておけ、必ず天罰が下るぞっ」と遠吠えだけは威勢のいい町外れの屋台のオヤジのようになってしまう。


クラシックになりすぎず、80年代風味とモダンさをボストンに加味するには、ちょっと大きめのレンズサイズのフレームを選ぶのがいいと思う。セルが細めの方が80年代味が濃くなる感じ。ボストンのサングラスにするなら、太めのセルでボリューム感があるやつが、かっこいい(ドリス・ヴァン・ノッテンのボストン・サングラスが好例)。


標準的な日本人顔のヒトなら、レンズサイズは48以上にしておいた方が無難。それ以下にすると急激に時代がかった感じが強くなる。(*1)個人的にはボストンのセルフレームならレンズサイズ52ぐらいがちょうどいいんではないかと思う。(写真下、mean 12,800円)
もっと80年代的ポップ感を出したいなら、54というサイズもある。(写真上、デッドストック(ヤフオク) 1,000円)これは見るからに大きめのメガネをかけてますって感じになる。こういうサイジングのアンバランスって、80年代風のスタイリングに欠かせないんじゃないかと思う。


実は、デカめのセルフレームのボストンはテクノカットやマッシュボブにものすごくはまるのだ。

*1:ジョン・レノンか、ジョニー・デップか、というぐらい細面欧米顔なら、逆に小さめのメタルフレームのボストンでクラシックなインテリ路線って手もあるから、うらやましいい。。。