depression era recipes

怒りを感じるうちは大丈夫



うつ社員切り始まった
http://www.aera-net.jp/summary/090705_000967.html


、、、らしい。
AERAの記事だけど、切られた当人の発言が中心なので、多少偏向報道のような気もしないでもない。メンヘラで首を切られた直後にインタビューすれば、被害者妄想気味な発言があっても不思議じゃない。仮に実際にインタビュー通りだったとして、人事担当者がうつ病休職者に「復帰したら地獄が待ってまっせぇ」みたいなことを言う会社は、ブラック確定だ。そんな会社、長く居る方が不幸、辞めて正解。


実際のメンヘル休職者の復帰前後を見ていると、会社の方から何も言わなくても、本人の方から「斬ってくれ」と言わんばかりの態度をとるケースもある。否、そう感じるのはわたしが人事部にすっかり染まってしまったからかもしれない。休職者本人は、そういうつもりは欠片もないのかもしれない。


よくあるのが、復帰予定日が近づいてきて、人事から休職者に連絡を入れたとき、連絡がつかないってケース。メールも何日たっても返信がない、携帯にかけてもつながらない。どんな会社、どんな仕事でも「連絡がつかない」というのは、クレーム、トラブル、悪評の一大要因。「連絡がつかない」という事実は、現場的にも、人事部的にも、心証は最悪。復職審査会議で「連絡不通」=「復帰困難」と判断されてもしかたがない。


最悪なのは、復帰予定日直前に人事担当者や産業医との面談日程をセッティングして、本人からも出席しますと連絡があったにもかかわらず、当日ドタキャン、いやドタキャンの連絡が直前にあるならまだしも、無断で当日現れないというケース。休職者にとってみれば、復職直前に不安と緊張のピークが来るんだから、再び「うつ」気味に戻るのは当然なんだけど、会社側から見れば、「あぁ、まだ復帰は無理だなぁ」と考える人が過半なのも、また当然。


会社側との面談を避けたまま、ずるずる休職を続けて、満期を過ぎて退職という流れに流されてしまったら、そりゃ、会社の思う滝壺でっせ。今の時期、再就職はリスキーだし、メンヘラにとっては再就職活動は重圧でしょう。転職のリスクと復職のストレスを秤にかけたら、今は何が何でも復職しておけよっ!というのが、3度休職して3度復職したわたし@現在人事部がメンヘル会社員の方々への警句です。元いた部署に復帰できなくとも、閑職に追いやられようとも、子会社に出向させられようとも、今は復職しておく方が安全でしょう。転職するなら「不況」の方が完治してからでも遅くはないし。もちろん、AERAの記事みたいな会社だったなら、休職中から転職活動始めた方がいいでしょうけどね。


是が非でも復職するためには、休職期間をどう使うかがまず大事になってくる。だけど、そう簡単には、これがお薦めというバケーション・プランは簡単に描けないです。自分自身のケースですら3度もトライが必要だったぐらいだし。。。