virus-free tattoo

手袋で彫るのは常識



地下経済エコノミスト門倉氏TATTOOに一言
http://news.livedoor.com/article/detail/3687792/


あの名著「日本の地下経済」の著者:門倉貴史さん。
あの本が出たときは「若いのにやるなー!」と思った。誰もちゃんと試算しなかった闇経済の市場規模を(条件は想定が多いといはいえ)数字として示したんだから、えらい。消費の「現場」にもちゃんと足を運んで調べた感じがしたし。


でも、今回の記事は、ちょっと.....「現地調査」やってないだろ。というか、本当に本人が書いたのかなぁ、という印象も。まるで数年前の一般紙記者が付けたようなタイトルだし。


「(タトゥーショップは)現在では全国で100店近く」って、T@TTOOZの全国ショップリスト今じゃ500店超えてるんだけど.....100店突破記念は、もう5年以上前だったと思う。


ニュース文中の用語とか、現状認識とか、諸々の「?」な部分についての指摘は墨肌のネット住人の皆さんにお任せするとして、いまこの時期になぜ、彼はタトゥーに言及したんだろ。厚生労働省C型肝炎感染防止キャンペーンで、タトゥーを公式感染ルートとして明示したのは、ずいぶん前だし。
あ、、、毎年好例・夏休み前の季節ニュースですね!それならわかります。


タトゥーやピアスでの感染ルートとして、今、一番危険なのは、むしろ「素人」。
タトゥーマシンも針も、今はネットで個人がすぐに買える。針の使いまわしをする可能性が一番高いのは、衛生の知識なしに道具だけそろえばっかりの初心者。自分の腕や脚で練習してるヒトならいいが、嬉しがって、友達に彫ってやるよーなんて言うヒトが危ない。金を貰って彫るプロなら、針も沢山ストックしてるから毎回変えられるけど、素人は針のストックも衛生の知識もない。手術用手袋もちゃんと毎回捨ててくれ。*1


どうせなら記事のツカミには、ここ最近連続発生した「医療機関での針使いまわし」発覚をもってきてほしかったなー。医師免許ある人たちが、何やってんだか、ほんと。



*1:プロは、もちろん、使った針も手袋も、インクの使いかけも「医療廃棄物(感染性廃棄物)」として専門業者に処理委託している。