back shot with a back strap

尾錠付きアイビースラックス



アイビーは後ろ姿から


今年は、特にね。
今年のBDシャツは、スクールやプレッピーというよりも、アイビーな匂いが強い。それも1960年代前半のアイビーリーガーってな感じがする。
ポイントは後ろ姿。背中側のディテールが問題。
エリには、後ろ側にもボタンが付いてたり、
背中の真ん中にバックストラップが付いてたり、
センターにはボックスプリーツが入ってたりする。


そうそう、ブレザージャケットも後ろが肝心。
単なるセンターベントぢゃなくって、今年はやっぱり、フックベント。
これみると「あぁ、アイビーなブレザーだなぁ、、、」とVAN世代は涙目らしい。


で、パンツの方も、後ろ後ろっ!
この春、「尾錠(バックストラップ/アジャスター)」付きパンツがリバイバルした。*1
今年は、Marka×J.Pressで、尾錠付きパンツがリリースされた。*2しかもシルエットは、パイプドステム。ケツ下からまっすぐストーンと落ちるライン。でも、今風に細めに作られてる。
ケツに自信のある男の子に是非。ジャケットを脱いだときに、見えるとカッコイイと、VAN世代のオヤジがほめてくれるゾ、きっと。彼ら多少ホモ気入ってるから。*3


蛇足。
「尾錠」はアイビーなヒト達が大好きなディテールだったそうだ。四十数年前、尾錠付きチャッカ・ブーツなんてもの人気があったらしい。もちろん尾錠付きのコットンパンツ(チノパン)の丈短くしたのに、ソレを履いていた。パンツはともかく、チャッカブーツに尾錠付けても何の役にも立たないんだけど、なぜか付けたかったらしい。足元の後ろ姿にもアイビーを主張したかった、としか言いようがないな。
どこでもいいからジッパー付けといたら「パンク」ってのと動機は似たようなもんだ。

*1:90年代の瞬間的アイビーブームのときも、ユナイテッド・アローズがきっちり復刻してた。3ボタン、フックベント、パッチポケット、ステッチ入りの完璧サックスーツで、ノープリーツ・スラックスには尾錠ときた。なんちゃってJFKスーツと呼んでました。

*2:J.プレスもブルックス・ブラザーズも、日本ではオンワード樫山がやってるんで、てっきり、Tohm Browne×Brooks Brothersを真似たのかと思ったら、そうじゃないそう。J.Press新宿伊勢丹メンズ館店の柴田さんによると、Junya Watanabe×Brooks Brothersが非常に評判良かったので、J.Pressでもドメブラとコラボしてみようということになったらしい。そうか、ジュンヤ・ワタナベとのコラボは日本企画だったのか。トム・ブラウンとやってるときに不思議だなーと思ってたんだよな。

*3:60年代、日本ではIVYは、ナンパのためのファッションではなかったそうだ。軟派な男の子達はコンチと呼ばれたヨーロッパ風味の格好をしていた。IVY男子は、男子どうしでIVYな格好を競っていたらしい。つまりIVYは、女の子ぢゃなくて、同性=男の目を意識した服装だったワケ。んー、そういう点ぢゃ、トム・ブラウンと共通するモノがあるなー。あ、だからBlack Fleeceは新宿伊勢丹メンズ館にあるんだ。Black Fleeceの下はフンドシとか。