airy fairies


エアリーな男子服ってどうよ。


バルーンスカートはちょっとなんて声もあったのに、女子服はすっかりエアリーでフワフワなのがお約束になってしまった。一方、まだまだタイト&スキニーな服がメインの男子服だけど、春からは、軽くてゆったりとしたエアリーな服が、それなりにリリース予定。*1


エアリーな男子服で最注目はLANVINのメンズ(こんなの)とかだけど、お高いわな。あの路線で、お手ごろ価格なのを出してくれるところを物色中。FACTOTUMのワイドパンツなんかねらい目。問題はフンワリ系のアウターだな。昨年に引き続き、春もM51系のアウターは素材を軽くしてリリースされてくるけど、ボリューミーなシルエットは、まだ期待できない*2


春のマントも捨てがたい。昨年、FACTOTUMの春夏でコットンのマントが登場。しかしバーゲンまできっちり残ってしまった。
が、いくらエアリーだからといってもマントぢゃクラシック&大げさ過ぎ。あれは「透明感」のある男子*3にしか着れないって。落としどころとしては、フーデット・ポンチョか、フード付きパーカーあたりか。これならアウトドア/スポーツ路線でカジュアルにもまとめやすい。


休日はそれでいいとして、春先のオフィスGuyはどうすんのよ?あいかわらずタイトなショート・トレンチコートっていうのも、合コン命のゲイナーって感じでヤダ。


一つの打開策は、アイビー(アメトラ)色の強いセットアップにしておいて、軽いフーデット・パーカーを羽織る。ランバンのこんなコーティネイトが最高のお手本。
ジャケットが隠れる丈のパーカーを見つけるのが難しいところ。でもショートジャケットなら、普通のパーカーでも大丈夫。空気感を出すには色と素材が問題。UNDERCOVERISMのラバーコーテョング素材のマウンテン・パーカーなんていいな。*4


正攻法には、ステインカラー・コート。スーツに羽織るコートとしては定番過ぎて、おやぢ臭いというイメージも定着。ここ数年のミリタリーでタイトなトレンチコートに押されて、すっかり影を潜めてる感じ。でも、エアリーなシルエットで行くなら、トレンチよりステインカラーでしょ。Raf Simonsこんなの)のとか、ど真ん中。なんといってもラグランスリーブがいい*5。マントの肩ラインに通じる優しいシルエットが美しい。
セットイン・スリーブのタイトなステインカラーは定番的に見かける。でもラグランのエアリーなフンワリ路線は、まだほとんど見かけない。


トレンチコートみたいな勝負系のアイテムはもういいよ。中流サラリーマンは、景気×運勢で、上に昇ったり、下に落ちたりする時代、モテるとか、デキるとか、もう結構ですっ!風にまかせて、フワフワ生きたいのです。

*1:各ブランドの春夏テーマも、かつてのロックな音楽系は影を潜め、どっちかっつーと文学系がはやり。(N)NINEの宮下さんも中原中也読んでるみたいだし。LAD MUSIANも今年は以前のFACTOTUMみたいだし(笑)...音楽テーマでもROCKぢゃなくて、FalkとかBluesとか、土臭い方向ね。CSN&Yかっこええ。

*2:本来、M51って超ボリューミーなコートなんだけどな。Sサイズでも全身バルーンみたいになる。もともとは軍用のマントがルーツだし。今店頭に出てるのは、スワローテイルぢゃなかったら、M51に見えないのもある。

*3:例えば、フルートを吹きながら代々木の森の中をそぞろ歩いてるような少年。そんなヤツいたら、天然もの。

*4:販売価格7万1400円。ビタミンカラーで、レタード。レターがなけりゃ、オフィスGuyでも着れるのにな。本格的アルパインのマウンテンパーカーなら、この春アルゼンチンから初上陸の「アンシルタ」。藤代冥砂さんも着てるとか?アルパイン・ブーツはもう既に日本で手に入る。

*5:トラディショナルなトレンチコートもラグランスリーブなんだけど、その上からいろいろかぶせてあるので、ラグランって印象がほとんどない。女子服の方は、もうドルマンスリーブ(エイヒレ)復活済み。