a bathing ape killed humans

町家転用オフィス



たまには、丸の内の中年サラリーマンらしく、


師走の京の町家で日経大人のOFF(痛)


してきた。
町家といっても、友達の会社の京都事務所兼宿泊会議施設だけど。
自分の生家を会社で買い取って、買取額の3倍の金をかけて改装したんだそう。
写真はオフィス部分の窓から。
障子に格子。向かい側も、もちろん町家。高瀬川から40歩っていう京都らしいエリア。近くには、山内任天堂ビルヂング*1も。


京都市の中心部でも町家を改装した店舗やオフィスが増えた。築200年の町家をリフォームしたのもあったりする。
で、今回、
なぜ町家は、建替えずにリフォームして転用するのか、やっとわかった。もう、いままで気づかなかった自分は、もうバカかと。昔、京都で街並み調査やってたっつーのに。
何も町家のたたずまいが「売り」になるからってだけぢゃない。というか、もしかしたら「たたずまい」の方は、オマケなのかも。
早い話、建替えると狭くなるの。*2
戦災を免れた京都は、古い建物の割合が高い。町家も築年数不明*3なんてのがざらだ。
一方、建物の床面積や道路や境界線からの距離を規定している建築基準法が制定されたのは、終戦後の1945年。建築基準法の基となった「市街地建築物法」も、制定されたのは大正時代。
町家の方が、法律制定より先に建てられてるわけ。だから、今も残ってる町家は、現行法規からみると「既存違法建築」ってことになる。つまり同じ敷地に今の法規に従って建てられる建物よりも、床面積は広く、建物も敷地ギチギチの幅で建てられている。
町家を建替えない限りは、既得権益ってことでオメコボシにあづかれるわけ。でも、かなり老朽化してるし、住むには向いてない地域になってしまったところもある。でもただでさえ、うなぎの寝床と呼ばれるほど、狭隘な敷地、そこで建替え(スクラップ&ビルド)たら最後、さらに狭い建物しか建てられない。だから改装して転用するしかないね、ってことになる。
京都人は、古いものを大切にするっていうのは、間違いではないが、字面にごまかされてはいけない。少なくとも、東京人がイメージする「京都」みたいに美しいだけでは済まされない。京都人は、けっこうしたたかだと思う。だてに千年も都会人をやってるわけぢゃない。



などと、京都でほっこりしてたら、
長崎県でまたblood+な事件。*4
長崎って、この手事件が多いって地域イメージが定着?
もしかしたら、風土病が原因?
実は戦時中、旧帝国海軍が密かに三菱に研究開発させていた細菌兵器あったらしい。
1937年(昭和12年)、旧帝国海軍は長崎県島原湾海上演習中偶然、一つの棺を海底に発見する。引き揚げられた棺は厳重に蜜蝋と樹脂で密封され、中には、まだ頭髪や筋肉組織の残る遺体が収められていた。
遺体は長崎の海軍病院で検死・解剖することにした。しかし病院内で遺体に触れた医師、看護婦がメスで切りあう事件が発生。海軍は、この血みどろの惨劇をひたかくし、死亡した医師・看護婦の死体を、密かに東京の北里大学に運び、原因を探った。その結果、脳の扁桃核から新種の細菌が発見される。
海軍は密かに三菱の研究所に新型細菌兵器の研究開発を依頼。兵器の人体実験の地として、人里はなれた隠れキリシタン末裔の村が選定された。
一方、米軍は、この細菌兵器開発の情報を商社経由で察知し、その威力と残忍性に驚愕。長崎にある研究施設の早期爆撃完全破壊を大統領に進言。それが、長崎が世界初の原爆投下地点として選ばれる裏の促進誘因となった。
原爆によって研究施設も研究資料も瞬滅してしまったに思われたが、実験の最終段階で被験者の村人のひとりが脱走していた。しかし、長崎爆撃の混乱で捜査追跡も中断。終戦のドサクサで脱走の件も、ウヤムヤに。戦後、細菌は人知れず脱走者から県民へと徐々に感染。現在に至っても感染者の特定、治療法の確立は実現していない。
この細菌に感染すると身体的には変化はないが、人格的に障害が発生する。他者に対して猜疑心や攻撃性が強くなり、酷くなると被害妄想が現れ、やがて、、、ってなんかどっかで聞いたストーリー展開、


タイトルは「ママコス症候群」とか。

*1:タイルがモダンな建物。先斗町の歌舞練場と同時代のデザイン。「任天堂のフィロソフィー」と題するサイトで、住所を「京都市文京区」で「京都の北東部、平安神宮近く」って書いてあった。文京区だけなら誤字レベルなんだけど。「京都駅の北東、豊国神社の近く」ならわかるが、、、任天堂が大好きなら、発祥の地ぐらい現地行っとけょ。「文章は汗と足で書け」っていうでしょ。

*2:町家をスクラップ&ビルドできない理由は、他にもある。町家の敷地自体が、現行法規では建物を建築できない土地だったりすることも。例えば、敷地の接している道路の幅が狭すぎるとか、他人の敷地を通らないと道路に出られなかったりとか。もちろん、そんな敷地でも周りの土地とあわせて、ドーンと広い敷地にすれば、でかいビルも建築できるけど、京都は戦災・震災がなかったから、土地割りが細かく、地権者も多くて、いわゆる地上げに時間と手間がかかる。

*3:今住んでるおばぁちゃんが生まれる前から、その町家はあったってこと。うちのばぁちゃんも、娘時代は堀川下立売の町家に住んでた。けど、あまりに日が当たらないせいで健康を悪くして、清水さんの方に引っ越した。

*4:散弾銃を乱射したことよりも、カモフラ服にシルバーのダウンって格好の方が印象的。なんか青山で買物してる金満中国人男子のカジュアルって感じ。