forward delivery

「倒れるなら、前向きに倒れろ。」
というのは、日露戦争を生き延びた祖父の言葉だ。


このところ買っちゃいました!怒涛の秋冬スペシャルなあたしなわけですが、そもそもこんなことになったキッカケは、暑中見舞いより先に来る秋冬コレクションの先行販売ダイレクトメール。
UA(FACTOTUM)、TAISHI NOBUKUNIに続いて、Harrodsからも。
Harrodsは行かなかったら、後からご丁寧にケース入りの秋冬カタログが送られてきた。予想外にいいじゃんHarrods。イヤミなく素直にとんがった靴のシェイプが今年っぽい。旬なところは押さえつつオジサマ達も着られる感じに落とし込んである。お値段はドメスティック・ブランドよりは高く、ハイ・ブランドよりは安いというキワい辺りを突いてきてる。いま60歳だったら買うんだけどな。


どうも秋冬先行注文DM送りつけてきてるのって、みんなバックは㈱ワールドじゃん。


組織的犯行、いや戦略と見て、UA青札店に話を聞きに行く。
看板スタッフの鷲頭さん曰く、業界全体として前倒し販売傾向なので、先行受注会を開催して顧客と囲い込まないと、やっていけないぐらい厳しい競争環境にあるとのこと。
最近、美容とか周辺業界のヒトから、アパレル厳しいみたっいっすね〜なんて話を度々耳にしてたんで、そうだろうと思ってたけど、やっぱり鷲頭さんの顔も厳しかった。やっぱ上場すると社員は大変だなー。


昨年から、どうも商品のデリバリーが季節無視で早すぎると感じてたのは、業界全体的にそういう傾向になってきたってことだったみたい。
今年の雑誌の目次のアオリ文句も、もう秋になる前に売れ筋商品は、売り切れるぞーっっ!!と雄叫びを上げているよーなとこが多い。それも女性誌ばっか。
「着たいときには遅すぎる。欲しいアイテムはいますぐ予約がお約束」
「即日完売当たり前だから、秋のパリ系Chesty先物買い」
「人気ブランドの秋服『先物買い』(秘)レポート!」
えーと、女性誌は、株式どころか、先物取引も特集するようになったんすか?昔から女性の方が肝が据わってるし、失敗してもメゲないから、ハイ・リスク、ハイ・リターンな投資は女子に向いてるかも。オィ、共和トラストの営業マン、いい加減大学卒業名簿で電話してないで、女性誌と組めょ(笑)


ま、ゼロ金利時代は終わったし、消費税10%になるのもそう遠くないだから、先買いもいいのかもなぁ。
あたしの予想:「貧乏父さん、金持ち母さん」がベストセラーに。