FACTOTUM スリーピース ライトグレー・ピンストライプ ウール
UAブルーレーベルストア@原宿
8万9565円


今期ものの買物初め。例年より、早すぎ!
なんで、こー最近は、品物の出足が早いの?何がこういう風な売り方に変えたんだろ?


春物入荷のご案内を1月にいただくたぁ、気が早ぇなぁ。例年なら、2月ぐらいに次期のカタログなんか見せてもらって、入荷はいつ頃ですかー?3月下旬になります。じゃぁ、その頃また来ますー、ぐらいの会話で、済んだのに。もう春夏物入荷かょ。
なんていったものの、実物をさわれるに越したことはねーし、ま、ちょっくら行ってみるべぇと、ブルーレーベルストアへ。この頃は、UA原宿本店は、ほとんど行かないね。ブルーレーベルストアから1分も離れてないけど、足を伸ばす気にもなんねぇ。なんでかねー。UA本店の地上階で売ってるものは、丸の内でも売られるようになったせいかな。(ついでに言えば、地下階で売ってるものより、伊勢丹で売ってるものの方が面白いと思う。)
丸の内を歩いてる男性は確かに前より、見栄えよくなった気がするよ。もちろんコンサバいけどさ。つい数年前までは、丸の内なんてダサいとかどうとか言う以前の状態で、溝鼠色のサラリーマンの世界だったのにね。それが、こうコザッパリしちゃうと、それはそれでなんかムカつく。そのあざといまでのコンサバ感が、データマイニングを駆使したマーケティングで商品化された製品みたいで、そんなもんに迎合してやるもんかっって気になる。お前らなんかに、オレの欲求を勝手に把握されてたまるかって思う。丸の内というリヴァイアサンに飲み込まれていても、絶対に消化されたりしねーぞっってのが、かろーじて今の自分を支える気概になってんのかもね。普通は、3日か、40日かで腹の中から出てくるもんなんだけど、飲み込まれて、もう20年弱っすょー。長すぎた。こりゃ、もう菊の御門から出るしか道は残されてないか(笑)。


んなことを考えながら、とんちゃん通り(原宿商店街)をぽちぽち歩いてたら、もう束矢青札店に到着。1階は入り口脇のディスプレーだけ*1チェックして、即2階へ。
2階中央のラックにFUCTOTUMが一山に盛られていた。おー、今期はまた、すっきりさわやかな展開!色目は、白を貴重にシャーベットトーンのブルーグレーなんかが少々。昨年まではジーンズあってのFUCTOTUMって感じだったけど、今期はテーラードジャケットやスーツが主力みたい。シャツも白シャツ。うーん、確かに春風の下で着たいって感じ(ちょっと恥ずかしい表現注意→自分)。
今期は、ジレ(チョッキ)が来るというもっぱらの前評判もあるし、ここは奮発してスリーピースで買っちゃおう。ちょっとグレーが明るすぎるけど。なるほど、白かグレーのスニーカーを合わせたくなるのもわかる。


よし、決めたぞと思った瞬間に、斜め後ろから店員さんの声。ご試着されますか?おっとナイスタイミング。ずっと観察してタイミングを計っていたかのよう。客の行動の変化を機敏に見逃さないようなプロ意識の高い店員さんは大好きだ。こっちが決めるまでは、そうっとしておいて欲しい。けど、興味がわく商品を発見したときは、すぐソバに居てほしい。なんとも子供のようにワガママなお願いだが、このツカズハナレズの絶妙な間合いは、武道に通じていると思うのだが。不意を疲れて、間合いに踏み込まれた客の方は、もうそこから動けない。買わずには店を出ることはできないのだ。(ホンマか?)
ちなみに、今日のプロフェッショナルは、西川さん。小柄な女性だが、2階のどの男性販売員よりも、仕事ができそうって感じが漂ってくる。セント・ジェームズのボーダーをインナーにかましてる辺りは、経験の長さを感じさせる。(もしかしてマリナ・ド・ブルボン当時から居た方?)試着してみたときの、西川さんのアドバイスも的確だが、変な薀蓄は混ぜないあたりが、こっちの年齢を計算に入れて配慮してくれてるようで、さすがだと思った。
こういうヒトがブルーレーベルストアで、みんなをビシッと〆てくれていると嬉しい。最近、店は綺麗になったが、人は気の抜けたようになってしまったお隣のビルの某セレクトショップみたいにならないで欲しい。


期の初めとして、モノだけでなくサービスも合わせて、いい買物ができた。

*1:W1800×H1800×D300ぐらいの壁面ディスプレイだけど、ここを見ると、ブルーレーベルストアとして、今期何をやりたいかが、はっきり分かるので、必ず良く見ておくことにしてるの。