M・A・R・S(マーズ)から新作発表の案内状が来ていたので、恵比寿まで足を伸ばしてみた。


マーズは僕が「指輪」に深くはまるきっかけとなったブランド。十年以上のつきあい。当時は、渋谷のslub、ラフォーレ原宿セルロイド(後のDOARAT)、アメ横の一部ショップにちょこちょこ置いてある感じだった。武田真治がはめるようになってブレイクしたと思う。武田真治江角マキコとつきあっているころ、彼女にマーズのレザーバングルをプレゼンしてから、世間に知られるようになったかな。江角主演のTVドラマでも同じ製品が、小道具として登場したので、大笑いしたのを覚えている。ちょうとヒロシフジワラがGORO'Sの極太レザーバングル*1をしていたころで、マーズは、その極太レザーを独自構造のシルバー金具で着脱可能にした。金具がマーズらしい有機体デザインで面白かった。有機的ってのが、マーズの特徴なんだけど、エヴァンゲリオン使徒を初めて見たとき、「あ、初期のマーズじゃん、、、」と思ってしまったぐらい。
今や、BEAMSでも取り扱う代表的シルバーアクセ・ブランドになっちゃったけど、ずーと続けているマーズってすごいと思う。十数年前、他にも優秀なデザインのシルバーアクセ・ブランドはいくつもあったけど、もう見る影もない。


恵比寿に店舗ができてからは、毎期見に行くようにしてるんだけど、なぜか行った日に限って展示会だったりすることが多くて、一般顧客の私は締め出されるのであった。そりゃー、業者みたいに仕入れないけど、その辺の業者よりは長い付き合いなんですけどっ(憤)。でも、気が弱いのでゴリ押しせず、ちゃんと別の日に出直します(泣)。


この日は、展示会直後で新作があふれていて、見ごたえがあった。「有機的」って特性はかわなんないけど、ずいぶんデザインが昔より洗練されたように思う。女の子向けの商品は、エレガント&クールで、銀座や丸の内でも十分受けそう。といっても、昔のアンダーグラウンドな匂いの残るのを嗅ぎ分けるのが私の役割なので、即効、髑髏もの新ラインのショーケースにへばりつく。髑髏ごろごろくっついたキーホルダー(8万円)がもぅナイス!こんなの買うやついるのかょというゴツさなんだけど、好きなヤツは好きだろうなこんなの。オレがすきなんだもの。


スーツのときても、ジーンズのときでも、いつでもつけてるウォレットチェーン兼キーホルダーをいいがけん更新したいと思っているんだけど、なかなかチャンスがない。せっかくだからマーズのウォレットチェーンにしようと思ってる。マーズのウォレットチェーンの価格帯は5〜10万円ぐらい。チェーンが細いところが、スーツにもあわせやすそう。フックの部分が独自の機構&デザインになっているのがお約束。でも、スーツに合わせるには、フック部分が小ぶり&シンプルな方がありがたい。なんといっても、フック部分はジャケットのボタンを留めない限り、人から見えてしまうから。


てな、ことで悩みつつ、今回の目的チェーンは見送ることにした。でも、そのまま帰るなんて思うわけもなく、めちゃくちゃ変わったデザインのスカルリングがあったので、試着。これはサンプルのみで、受注生産にするそうだ。そりゃそうだ、だってスカルの各部を細切れにしてリミックスしたリングなんだもん。ぱっと見、スカルってわからないし、良くみても、その細切れサンプリング部分がスカルだってわかるのは、スカル好きのヤツだけだろう。タナカ・フミヤがリミックスしたって感じ(例が旧いか…)。えーと、ローリー・ロドキン・ゴシックのマルチ・シールリング(封蝋用のスタンプがいっぱい押してある太いリング)と雰囲気は似ているかな。
こういうスカルリングのデザインの限界に挑戦したような作品こそ、あたしが集めるのにふさわしいっ!と即効発注。出来上がりは1ヵ月後。これで2万1千円は安いといっときましょう。


最近、ぱっと出の素人シルバー作家が、ネットで自作スカルリングに3万円以上の値段をつけてるのを見ると頭にくる!修行してこいっって感じ。

*1:直径1cmぐらい、お湯でやわらかくしてからはめて、ずーーーとつけっぱなしにして味だすヤツね