Art or Craft?(1)

「刺青は芸術なのか」という話は、ときどき耳にする。
伝統に根ざした刺青に係わる側からいえば、「こっちは芸術という言葉が使われる前からやってんだよ」という意見もあるだろうし、「芸術家」みたいな呼ばれ方をすることを、職人的謙虚さをもって良しとしない人もいるだろう。いやいや芸術のルーツこそが、古代の人が肌に墨することだったんだという主張もあるかもしれない。
それ以前に、刺青は「芸術」なのか「工芸」なのかという話もある。
日本の彫物は、手先の器用な職人が余技として人の肌に彫っていたらしいから、ルーツからしてどっちかっつーと「工芸」の世界に近い。トラディショナルなAmerican Tattooの場合も、基本的には徒弟制だったようで、その辺りはやはり工芸的な仕組みだと思う。

この点について、Sanctuary TattooのChris Dingwellも言及している。(つづく。。。)
http://www.sanctuarytattoo.com/chris/index.html