star children of Esther

他にもいろんな柄が



〔ポリエステル〕×〔コットン〕


アメカジとワークウェアの掛け算的人気で、注目のディッキーズのワークパンツ。ぶっといのからピタピタまで、いろんなシルエットで、デザイナーからショップまで、いろんなコラボ版が発売されてる。


ディッキーズのワークパンツと言えば、ポリエステル65%とコットン35%の綿混素材。ディッキーズ人気のおかげで、ポリ・コットン素材も復権
ひと昔前は、ポリ・コットン素材は、コットン100%よりも、なんとなく格下扱いだった。古着でも、味が出にくいこともあってか、非主流扱いされてた。でも最近は、ケミカルが故の発色の良さと、なぜか60−70年代テイストが漂う風合いが、逆に新鮮と再評価。ポリエステル100%のスタプレスト・パンツなんかも、みんなもう抵抗ないみたいね。


ディッキーズのパンツは、すっかり定着した反面、いかにもアメリカっぽくて、ワークっぽすぎるところが、一部キレイ目筋からは敬遠され気味。そんな隙間(ニッチ)を突いて、国内市場新規参入したのが、英国のALEXANDRA(アレキサンドラ)のポリ・コットン素材のワークパンツ。
ディッキーズよりも「やや細身で股上浅め」なところと「パーマネント・センタープレス」なところが売り。ディッキーズ同様、低価格(定価6825円*1)なのも魅力。某オヤジ服誌で紹介されたり、United Arrowsでも取扱開始されたりで、俄然注目が。


でも、よくよく調べてみると、言うほどタイトでもローライズでもない。シルエットは、良く言えば、キレイ目、でも、はっきり言うと「単なるスラックス」。しごく「普通」。
サイズ展開が、ディッキーズみたいに1インチ単位ではなくて、3サイズだけの展開で、S(44)=W30インチ、M(46)=W31.5インチ、L(48)=W33インチに固定されているので、履くとなんとなくタイトな感じがするんで、「細身」だと思われてるんぢゃないかな。


シルエットのキレイさで、選ぶヒトも多いんだろうけど、アレキサンドラのワークパンツの本当の面白さは、ディッキーズよりも色の展開が豊富かつ明る目なところ。
ベーシックな色*2以外に、赤や黄、ケリーグリーンなどの原色系はもちろん、オレンジとかライトグリーンとか、いかにもケミカルな発色のもある。
ディッキーズのパンツというと建設業とか運輸業とかレッド・ネックなガテン用って感じだけど、アレキサンドラのは、英国王宮の厨房でも使われていたりと、接客サービス業向けの色展開なのかも。そんなこともあって、パティシェ用にフルーツ柄プリントとか、回転寿司用市松チェック柄とか、牛乳屋さん用ホルスタイン柄なんてのもあったりする。カラーパンツも流行ってるので、ここはひとつ、オークションとか通販とか、地道にレア色・柄モノを探したいところ。


ちなみに、真っ白もあるので、お医者様や看護士のコスプレにももってこい!

*1:ネット上では価格破壊状態。定価で絶対買っちゃだめ。USEDなら1000円のも。ていうか、バリバリした素材なので、古着の方が生地が柔らかくなってて履き心地いい。

*2:店頭で見かけるのは、ベージュ、ネイビー、ブラウン、ブルー、バーガンディ、ブラックあたり