nerd on the street

ファッションオタクといえば、真っ先に頭に浮かぶ人がいる。


先日、仕事帰りにバーゲンの残り福*1でも漁るかなーと、原宿をぐるっとまわってみた。
こういうときは、メジャーどころや人気ショップは避けて、今はちょっとメディアには出てこないけど、ずっとやってる老舗ショップに行くのが正解。つーわけで、まずはMIW(メイド・イン・ワールド)へ。ここんちは、最近こそオトナシイけど、熊谷隆志さん(Lake Tajo)が欧州から帰国後しばらくバイトしていたというぐらい、ちょい面白セレクトで名を馳せたお店。これまでもいろんなドメブラ*2がここを足がかりに育ってきた。客は若い子中心なので、オヤジ向きなものがバーゲンに残っている確率が高いっつーのがオイシイ。
でも、今年は残念ながら、適当なものを発見できず、店を出てこのまままっすぐ家に帰ろうかなーっと思ったんだけど、ちとクヤシイので、久しく行ってない店に寄ってみようと思い立って、表参道を越えて、なつかしの原宿キャシディーに足を運んでみた。
原宿キャシディーといえば、渋カジ期には伝説を残したアメカジ・インポートショップ。草創期のShips(というかミウラアンドサンズ?)のような雰囲気を残す小さなお店。なーんと行っても名物はあのオーナー店長さん(お名前失念しました。失礼!)。風貌がオタクっぽいっつーのもあるんだけどぉ(またまた失礼)カジュアルウェアに対する入れ込み方がまたオタク的。思わずリスペクトしてしまうような求道型オタ。すげー知識量!詳しい!よって品揃えもマニアック!ついでに言うと、中野やアキバのオタク店長と同様、店員には超キビシイ!
今日は店長さんがいるかなーっと思いつつ、店に入ったらおられました!あのワンレンのロン毛をかきあげつつ、店の奥で采配をふるってらっしゃる。つつーっと入店して、こそこそ物色してたら、店長さんに発見されてしまった。。早速、ウンチク型接客攻撃を受けつつ、おススメを拝見させていただく。
試着させてもらおうと、持っていた本をディスプレイテーブルに置いて、とっかえひっかえしていたら、本がドタンッと床に落ちてしまった。店長さんがビクッとして、すかさず「すみません、すみません〃」とあやまる。ボクの本の置き方が悪かったのにー。そんなに2度もあやまらなくても。そんなオドオドも、とってもナードな感じで、店長さんの雰囲気と良い人柄が出てて、好きだなー。


で結局こんないいのが売れ残っていたので、思わず「買いますっ!」と言ってしまった。
レジで金払おうとしたら、店長さんがさらにこのジャケットの生地についてのウンチクが書いてある書面をコピーしてくれました。さらに嬉しいことに、店長判断で2千円ほどまけてもらえました!Lacky!なんかしならいけど、オタクな人にはボク好かれるんだよねーって、ボクがオタクなのが相手にもすぐわかるからなんだけどさ。

*1:バーゲンの終わり頃に店をのぞくと思わぬお宝を発見できるという京都のことわざ(嘘)。えびす大祭の翌日1月11日にえべっさんにお参りすることを「残り福」と呼ぶのがホント。でもホントいいものがみっかるのよねー。

*2:古くはジェネラルリサーチとか、テンダーロインとか、リアライズとか、最近ではデラックスやベドウィンとか。もちろんこれらのブランドを扱っていたのはMIWだけじゃないけど、MIW扱いになれば東京のど真ん中でメディアに取上げられるきっかけになったと思う。