early'90s & now

歩き疲れつつも、Nadiffへ。
相変わらず炸裂する会田誠山口晃を横目に見つつ、何気なく手に取るWolfgang Tillmansの初期作品集。90年代初頭のポートレイト中心。iDなんかに載った(?)写真らしきものも含まれていて、当時の欧州クラブシーンが当事者の視点(つまり外から見たって感じでなくて、自分もその中の一人として見た感じ)で写しだされている。
うーん、これまたナツカシーぞ。男子(とってもスキンヘッズばっか)はみんなドクターマーチンのブーツ履いてるし。チェックのネルシャツ着てるし。サープラスも。。。
でも、今みると妙に今っぽい気もする。ノリは今に通じるものがある。昨今のファッションにおける「ストリート感」ってこの頃が源流のような気がする*1
そういえば、ドクターマーチンのブーツもちょい復活してるな。今期、GDCでも出してるし、ネイバーフッドでもサイドジッパー付きのをドロップ!うーん、白いレースが雰囲気♪スリムなジーンズにぜひ。しかし、こりゃ若くないと似合わんな。。。


Nadiffを後にして、原宿へ。
クリストファー・メネスの前を抜ける。メネスが初めて日本に紹介されたとき、そりゃーかっこよかったわ。あのスーツと靴欲しかったけど、まだ京都で学生やってたので、買いたくても売ってないし、金もなかった。やっと買えるようになったときには、とても似合わない歳!
そう思うと、本当に服大好きなんだったら、若くても多少無理をしてみるのもいいかもと思う。Dior Hommeのスーツとか、値段的には分不相応でも、若いときしか着れないんだから、一度袖を通しておくのも、将来の肥やしになるかもしれない。見てるのと、着てみたのとでは、ぜんぜん違う。見ただけで着たときの自分が想像できるようになるには、相当沢山着たおさなくちゃ。んーそうか、モデルからいいデザイナーやいいディレクターが生まれるのは、若いときにいいもの着たおせるからかも。
老舗骨董屋は跡継ぎに本物のいい骨董しか見せないそうだ。本物を沢山みるのが見る目を養う一番の方法らしい。だから若いから高いものを身に着けるのはいかんなんてことは、わたしゃ言わない。でも、高いものを身に着けて、それでどんなやつになるのかは問うけど。投資だからね。ちゃんとROI見ないと。




《本日の教訓》
歳をとるのは難しい。過去を積重ねないといけないが、引きずってはいけない。

*1:いや、もっと古く、ModsやRockersやTedsが源流だっつー話もあるけど、その辺は80年代ファッションの源流って感じがするんですよ。80年代にModsやTedsは一度消化されて、それを吸収した上で90年代のストリートは育ったって感じ。