domestic or import

そろそろ細身のジーンズがほしいと夏から思ってた。
Lad Musician代官山店で発売したLittle Friendのジーンズにぐっときたんだけど、9月中旬入荷との雑誌情報を信じてたら、8月末に入荷して完売してしまったらしい。
それ以来、多少くじけつつ、様子を見てたんだけども、なんとなく落としどころとしては、FACTOTUMかPaper Denim & Clothがこの秋冬の本命かと。
FACTOTUMのジーンズ
paperdenim&clothのサイト


FACTOTUMは今期登場のドメブラだけど、多方面で大プッシュ状態。青山のSPACEやING BEAMSでも見かけた。Paper Denim & Clothは完全米国製。いまどき定番として押す雑誌あり。伊勢丹メンズ館でも見かけた。(レディースもいいっ!)
どっちもハードな味出しとややブートカット気味のやつが人気なんだけども、ディテールは70年代末のジーンズを思い出させる。ちょっとディナージーンズ*1みたいなステッチだったりする。LEVI'S501を軸とした90年代のレプリカ・ジーンズ*2とはまた一味違う。デニムもすっかり新しい世代に移ったなー。
どっちもスリムを出してるんだけど、オヤジが履くには厳しいかなー。味出しは、どちらもヒゲとかややワザとらしいのでちょっと好みではない。でもこれが「今の気分」つーものかとも思ったりして悩む。こういうデニムの加工の流行りって、後からみるとはずかしいもんなー、80年代のストーンウォッシュとか。


で、しのごのいいつつ結局、roganのやや細めジーンズを購入。色が濃いめで味出し控えめってのが決め手。高いのが難点。FACTOTUMより1万円ぐらい高くつく。そんなことよーくわかってんのに、ついつい買ってしまうのは、他よりワークっぽいからかな。というか職人的なとこ?
roganのデザイナーRogan Gregoryは彫刻家・家具デザイナーだったという話も、建設作業員(大工?)だったという話もあるが、どっちにしろのワークウェア(いや作業服)を実際に着て仕事をガンガンやってきた人なんだろう。その辺が何か、日本の鳶職や大工の作業服に残る「粋」なテイストと通じるような気がする。ジーンズばかり注目あつめてるけど、roganの本領はワークパンツの方で発揮されているように感じる。
ディテール処理も沢山古着を見てきた人なのだろうと思わせるものがあるけど、それ以上にパターンというかシルエットが独自で面白い。股上が前後で違うとか、サイドのシームがないとか、着たときにきれいな立体感が出る工夫がいろいろ。roganというとハードなダメージ加工*3に目がいきがちだけど、小手先じゃないところからしっかりデザインされていることがもっと評価されたらいいのに。
rogan NYC

*1:デザイナージーンズともいったけ?サッスーンのジーンズなんかバカ流行りしてたような。

*2:EVISとかDENIMとか

*3:roganの味出し加工といえば、あのポケットの中布がこすれて表面に浮き出した感じが印象的。でもそれ以外に後染めで汚れ感を出すという独自の手法も開発!これが後染めとは気がつかないぐらい。