spirit & flesh

Fakir Musafar

Fakir Musafar: Spirit + Flesh
"Fakir Musafar SPIRIT+FLESH"


トライバルtattooについて書こうと思って、Modern Primitiveムーブメントについて何にも知らないことに気づいた。ちょこちょこ調べて「モダン・プリミティブの父」と呼ばれる人がいることを知った。それがFakir Musafar。
上は2002年にでた彼の自伝的写真集。フェティッシュといよりも、痛そう*1です。。。モノクロで良かった。アートとしてみても、ロバート・メイプルソープハンス・ベルメールを足したみたいで面白い。
Musafarは、1930年生まれの米国人*2。教育工学を専攻し大学院で文学修士をとって、サンフランシスコの広告代理店に勤務。後に自分の会社をシリコンバレーに設立。。。といった表向きはまじめに事業に取り組みつつ、1979年にあるTattoo Conventionでカミングアウトしたらしい。
それまでも密かにセルフ・ポートレイトはとっていたようだ。25歳のときのコスプレ写真も同書に載っている。90年代に入ってからは、雑誌、書籍、大学での公演、TVなどマスメディアにバンバン登場するようになって、今に至る。
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モダン・プリミティブにおける彼の立ち位置は、tattooにおけるDon Ed Hardyにそっくりだ。インターネットのない時代、彼らのようなスポークスマンが現れなかったら、アンダーグラウンドの世界的脈動は、きっと起こらなかっただろう。

*1:ティーピアッシングとか、スカリフィケーションとかって刺青とは違う種類の痛みのような気がする。刺青は皮のあたりを針で刺すだけって感じだけど、あの手の行為は体を切り刻むようで。。。想像しただけで「うぎゃー」と叫びそうで、もうダメ

*2:居留地に居たらしいから、ネイティブ・アメリカン入ってるのかな?もちろん、彼の背中や足にはトライバルなtattooが入っている。