tattoo&Designer

Vogue7月号の表紙が、クリスチャン・ディオールtattoo柄ボディースーツだった。
まさに歌舞伎などで使うような肌襦袢に刺青柄といった感じ。オーガンジーのロングスリーブ・カットソーの袖部分にベタなold school柄がプリントされているんだけど、体にぴったりするタイト(悪く言えば、ババシャツ風)なので、遠めには、袖十分にガッツリ入った女の子に見えてしまう。
そういえば、オゾン・ロックスでも和風鯉散し柄のタイト目Tシャツが雑誌広告に出ていた。その上、モデルの腕部分にはウロコ柄のボディーペイントを施して、どっからシャツでどっから肌かわからないようにしてあった。
本当は一生消えないもの(つまりアンチ・ファッションなもの)をとっかえひっかえ着替えられるようなものにするのはけしからんっなんて、目くじら立てるのも野暮なので、ここは一つ、絶え間なくなんでも飲み込んでいくファッションに乗っかって、tattooが消費されてしまうのか、それともある程度まで市民権を得るのか、ゆっくり眺めて行こうと思う。
ところで、うちの会社は比較的堅い方だと思うのだけど、それでも新入社員は、どうどうと茶髪・ピアスで入社式に臨んでいる(もちろん最初の面接のときは黒髪だったかもしれないが)。前世紀だったらこんなこと考えられない話だったろうけど、今や普通ってことなんだろう。ちょっと気になって、茶髪やピアスをやめない社員を会社はそれを理由に首にできるかどうか、法律ではどうなってるか調べてみたら、「業務に支障がある」等、理由に妥当性があれば解雇できるそうだ。茶髪ですら、そうなんだから、tattooはいわずもがな。もっとも茶髪やピアスなら、やめろと言われれば、その日のうちに止められるから、墨肌に比べるとリスクは小さいわな。
というようなわけで、サラリーマンで墨肌というのは、会社側に体のいい解雇理由を与えるようなもんだから、きっちりプロの仕事をせねばならんなぁと思った次第。