melancholic restructuring

解雇にも作法あり。

ウツ社員をクビにする方法


不況も深刻化して、いよいよ次は正社員の解雇に手を着け始める企業もあるという昨今。
一応、希望退職を募るにしても、ほんとはダメ社員や問題社員だけをクビにしたいと思うのが、会社の本音だろう。
当然、その矛先には、鬱病で休職やら欠勤を繰り返してるヒト達も含まれている。


先日、解雇に詳しい弁護士の講演を聞いたんだけど、やっぱり、鬱病で休職を繰り返すような社員の解雇の仕方についても解説があった。

たいていの会社は就業規則でココロやカラダの病気での休職を認めているので、社員が「ウツで休職したい」と言えば、休職させないわけにはいかない。しかも、休職中は解雇できない。休職は「しばらくは解雇を猶予しますよ」という意味があるかららしい。
じゃ、会社側はどうすればいいかというと、社員が一旦休職したら、簡単には復職させないのが肝心なんだそうだ。もちろん予め就業規則に復職を会社側が判断できる決まりにしておくのも大事。とにかく復職させないで、休職期間を全部使い切らせる。
さらに就業規則で、休職期間の上限まで休んでも復職できる状態でなければ退職するという決まりにしておけば、解雇手続きもいらなくなる。
あぁ、弁護士って上手いこと考えるなーっ。
目一杯休職させてくびにする方が、何度も休職を繰り返されるより、ずっとお安く済む(会社側は)。
詳しくは、こちらの本で→「ダメ社員の辞めさせ方」


ついでに、メンヘル休職社員をしょうがなく復職させてしまった場合の裏技も聞いてしまった。


復職後は何ヶ月間か、復帰プログラムを用意しておく。もちろん復帰プログラム期間中は、短時間勤務で、何か成果を求めるような仕事はさせないようにする。
で、ポイントは、朝9時出社で昼12時退社という決まりにしておくこと。
メンヘラーは一般的に朝が弱いので、毎日定時に出社するのはかなりキツイ。その上、他人の目を気にする傾向も強いので、午前中で退社するのは、とっても周りに気兼ねしてしまう。で、しばらくほうっておけば、メンヘル社員側から音をあげてしまうという手はず。
こんな裏話、人権派弁護士が聞いたら噛み付きそうだけど。。。
もちろん表向きは、短時間勤務にして復帰直後の負荷を軽減する措置なわけだし、毎朝9時に出社しろというのも、うつ克服には規則正しい生活のリズムの維持が大切だからと、ちゃんと説明もできる。*1


じゃぁ、病気で休職してしまった人が取り得る対抗策は?


正攻法には、休み中は極力治療に専念して一刻も早く復職することが一番だろう。
復帰プログラム中は、早寝早起きに徹して絶対に仕事を休まないこと。
いかに安定したかを会社に数字で(勤務時間と連続勤務日数で)示すのが大切。
仕事の内容や出来は気にしないこと。仕事の成果は期待されてないんだから。


正攻法で会社に復職を認めてもらうのは、けっこうきついのは確か。
復職できたところで、また調子崩して、再休職になったら、もう先はないかもしれない。
会社は裏表使い分けて攻めてくるんだから、社員も何か裏技を使ってもいいかもね。


社員側の裏技は、ちょっとここでは説明できませんが。。。

*1:流行の新型うつ病の人に効くかどうかはわからないな。