identity or whereabouts

祇園精舎


いい加減に<自分>探しなんか止めろって!
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200607190430.html


ほんと、どっかの誰かが、一言いっただけで、また<私>探しゲームが始まっちゃったょ。もー、やめときゃいいのに。無いもの探したって、見つかりっこないってばょっ!


てめぇらが、探さなくちゃなんねぇーのは、<自分>じゃなくて、<居場所>だろぅっがっ!
自分のこと考えてるヒマがあるなら、周囲に目を向けて、<空気>を読めるようにしろっ!


あのゲームは、昭和とともに終わるはずだったのに、バブル崩壊も、ベルリンの壁崩壊も乗り越えて、失われた10年も生き延びてしまった。つーか、失われた10年のせいで生き延びたのかも。


あたしゃ、仏教徒じゃないし、仏陀もただの人間だったと思ってるけど、彼は、あの時代に<私>探しゲームの無意味さをわかってたっつーのにね。
仏陀が生きてた頃のインド人の<私>探しゲームってすごかったみたい。もー、ほんと、どーでもいいーやんけーっ!ってことを、バラモンやら王様やら、総動員で考えてたらしい。ハタ目に見たら、アホやんけ。そりゃーゴールがないゲームやってるんだから、いつまでも楽しめてよかったのかもね。上流階級の暇つぶしにはもってこい。
王様やバラモンがサルのようにロールプレイしている一方で、下々のものは病気だ、飢えだ、なんだで、ぐちゃぐちゃになって死んでくしかなかったわけだ。そんなところに行って、「だだフツーに生きればいいんじゃないの?」って言った仏陀はすごいヒトだ。