MilSpec or surplus


1998年*1あたりからずーーーーっと、ミリタリーなデザインが流行ってるような気がする。

長い流行だよなー。迷彩の生地を使った服はもっと前*2に出始めて、今年の春夏でもまだ登場してる。2年前からはM-65と軍パンの大ブーム!B系の方にもすっかり浸透して定番状態。今季はさすがに、もぉええっちゅーねんと思ったけど、まだ春夏もので出るみたい。
この間、イラク問題で「戦争」の画像が絶え間なくメディアに取り上げられていたせいかもしれない。ベトナム戦争以来、リベラルなデザイナーはミリタリーウェアに反戦のメッセージを載せてきたっていう歴史もある。ここ最近のラフ・シモンズは、ヒッピームーブメントリバイバル反戦というテーマをミリタリーなデザインで上手く表現していたと思う。


といっても、さすがのミリタリーブームも、デザインのテイストがちょっと変わってきたみたい。トップスは、M-65とかN3Bのようなロング丈はひと段落して、タイト&ショートな方向に。この冬は襟にボア付きのショートジャケットがキテルなー。ショート丈のドカジャンみたいなのがいいよねー。B-10とかB-15みたにな感じ?もっと袖とかがタイトな方が、今っぽいかな。袖のピタピタ感でいくとG−1とかの方かな?春も引き続き、タイト&ショートなフライト・ジャケット系のデザインがゴロゴロしてる模様。
ボトムの方は定番化したカーゴパンツ型軍パンに代わって、すっきりとしたチノパン(これも軍パンだってことを忘れられがちだけど)が台頭してきそう。もちろんチノパンといってもタックの入ったテーパードシルエットのじゃなくて、ノータックのストレートものをしっかり腰履きで。デザインされたものならローライズ・ヒップハング*3なのがいいよな。春夏ものでは二代目菊武のチノパンがカッコいい。クレージーなタトゥーがんがんのモデルさんがはいてる広告写真みて、墨肌でこういうのもありなのねと思ってしまった。コンバースとかバンズとか、ローテク薄底のスニーカーか、ビーサンみたいなサンダルで腰履きしたいところ。雪駄でもいい感じだろうなー。


でもねー、今年はいいかげんにお子ちゃまなストリートな服は買うのはやめて、ちゃんとした大人のお仕事スーツ買うぞ、と誓った誕生日であった(のつもりだったのだが、その誓いはすぐ破られるのであった)。

*1:この年の秋冬に、ヘルムート・ラングジーンズがミリタリーウェアのコレクションをどーんと出してた。MA-1とかN3Bとかのシルエットをスタイリッシュにして、着心地も軽くしてあった。

*2:'95年頃?に蛍光色迷彩柄の服を見かけたのが最初だったように記憶してるんだけど。

*3:へそが出るぐらいの浅い股上のやつ。ギャランドゥ要注意!