うちではありません。

状況報告

11日(金) 出先で大揺れ。後の退路を確保するため、会議室の大扉が閉まらないように、揺れている間じゅう押さえつけていた。
ずっと立っていたので、気分が悪くなった。Gが結構かかったらしい。
その日は出先で夕飯を食って、歩いて帰宅。
都心から郊外に向けて、ぞろぞろと歩いて来る人多数。井の頭通りは、まるでルルドの群集。巡礼者の群れを逆行するのが大変だった。山手通に掛かるスクランブル歩道橋はクリスマスの表参道か、と思うぐらい人が渡っていた。
2時間かけて帰宅。寒かったので早足で歩いていたようだ。
家の中は、予想とまったく異なり、いつもとほとんど変わりなかった。普段の状態が相当モノが床に散乱しているので、どれがいつもの位置で、どれが地震で散らばったのか、判定が難しいせいもあるが。
実質的な被害は揃いの湯飲み茶碗のうち、1つにひびがはいったのと、ガラスの花瓶が倒れて傷ついたぐらい。食器棚から飛び出したものは一つもなかった。一番驚いたのは、天井まで積み上げていた靴やスニーカーの紙箱が崩れていなかったこと。ぎっちり詰まっていたので大丈夫だったようだ。


12日(土) 革底のドレスシューズで歩いたので、足の裏が痛い。テレビをつけっぱなしにしたまま一日寝る。


14日(月) 早朝に出勤。本数は少ないが地下鉄は動いていたし、いつも乗り入れているJRや私鉄が運休していたので結構すいていた。


15日(火) かみさんは息子を連れて西日本へ避難すると言い出す。というか、会社で仕事していたら、いま新幹線チケットを買いに出かけたとメールが来た。夕方のチケットが予約できたとまたメール。その上、大阪のホテルを予約してくれとの指示。ネットで駅近のビジホを予約。逃げ出す必要はないと思ったが、絶対大丈夫だと言い切れないので、まぁ春休み先行の旅だと思って行ってきたらと。


17日(木) 東京大停電に備えて、5時に帰宅命令。んーもう少し早くいってくれよと、社員皆ぼやきつつ一斉に帰宅。最寄り駅ではなんとか乗れたが、表参道で降りる人のために、いったんホームに出たら、とても再度乗れないぐらいの超満員だったので、歩いて帰ることにした。遠方の人は大混雑に巻き込まれ、ホームで1時間待ちだったりしたそうだ。


18日(金) 東京にいつ帰ればいいかなとかみさんからメール。このままでは放射能にびびりまくりのアメリカ人並みの無駄足になってしまうので、せっかく大阪まで行ったんだからもう一足伸ばしてみたら、と回答。奈良に行くことにしたらしい。息子はまだ鎌倉の大仏しか見たことがないから、ちょうどいい機会。


19日(土) 夕方、かみさんと息子が帰京。かみさんはあんまり心休まらなかった模様。息子は「大仏様の鼻の穴」をくぐれたのでご満悦。ただ、鹿の鼻が黒すぎだったとの感想。青いと思ってたのか、、、ワンピースかよ。


20日(日) 息子と近所の公園に行く。公園に誰もいない。と思ったら、3連休は休園中。その後も未定。地元の公立小学校はやってんのになぁ。これも縦割り行政?教育庁より都市整備局の方が動きが早いのは当然か。
手ぶらで帰るのもなんなので、一応コンビニを覗く。意外にも山崎の食パンが数袋棚に並んでいたので、即購入。8枚切りしかなかったけどね。首都圏の生産・物流が少しずつ回復してきているのを実感。


21日(月) 買いだめしなかった(できなかった)ので、お米があと2炊き分しかない。先週、amazonで福井のお米を10kg注文しておいたのだが、まだ発送もされていない。
かみさんが近所の成城石井に電話して聞いてみたら、※有りとのこと。ただし5kgが14袋のみ。お一人様1袋限り。早速、放射能(超微量)の雨の中、買いに行かされる。
成城石井に行ったら、ほぼいつもどおりモノが並んでいた。食パンもいろいろあったし、水のPETボトルも。カップめんも。。。ただし、安くはない。食パンなんか1斤250円とか360円とか、コンビニの山崎パンの2-3倍。水はコントレックスとか深層水だし。お米は壱岐ノ島産の天日干し。ま、値段なりにおいしいけどね。
収穫物を見て、かみさん曰く「どんなときも、お金のあるところにはモノもあるということね。」とユダヤ人 かインド人のような感想。


22日(火) 普通に出勤。地道に仕事。震災以来、歩いて帰るというパターンに弾みがついたので、今日も途中下車の家路。薄暗い表参道をとぼとぼ歩いていると、思わぬ獲物発見。ドラッグストア店頭にトイレットペーパーとティッシュの山!多少お高いような気もするが、即購入。もちろん1つづつしか買わなかった。春雨降る中、傘の柄にトイレットペーパーのでっかい袋をぶら下げて帰宅。今日の収穫にかみさんも珍しく感激。


23日(水) 普通に出勤。午後、かみさんから「東京の水道水が飲めなくなるなう」とメール。2リットルPETボトルを買いに走ったらしい。が、もうコンビニには水は500ミリリットルボトルしかなく、かわりにお茶の2リットルボトルを買ったとのこと。
会社の自販機でミネラルウォーターを買って帰ることにする。うちの会社は「買占めは遺憾」派が多いので、一応遠慮して500ミリリットル3本を1本づつ時間差で購入し、カバンに忍ばせて退社。
夕食は鯛(尾頭付き)のグリルがドンとテーブルに。築地でも高級魚がだぶついて安くなってるらしい。でも最初はアクアパッツァにする予定だったけど、急遽グリルに変更したらしい。
この際、タジン鍋でも買ってくるか。


24日(木) 出勤して自販機を見たら、もう水は全部売り切れだった。うちの社員もなんだかんだ言って背に腹は変えられないってことか。人間らしくて少し安心。